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4.過熱水蒸気焙煎システム

ここで紹介する過熱水蒸気焙煎は、
『熱風式をそのまま過熱水蒸気に変更し、過熱水蒸気のみを熱源として、短時間で焙煎する方法ではありません』.
あくまで、
『過熱水蒸気を補助的に利用する』方法を提案しております。
最後まで読んで、「なんだ、短時間焙煎じゃないのか〜」と後悔されないように最初にはっきりさせておきます。


それでは本題に入ります。
ここでで紹介するシステムのコンセプトですが・・・

a.過熱水蒸気の乾燥効果を利用して、コーヒー豆の水分を適度に抜き、嫌みのない且つコーヒーの旨味を残した焙煎を実現する.
b.豆を焼く火力は既存の焙煎機を使用することで これまでの焙煎の利点を残し、補助的に過熱水蒸気発生機を利用することで 更なる上のレベルの焙煎を目指す.

補足します。
 「a」について。過熱水蒸気を利用すれば、脱水効果で水分が抜けることを前項で説明しました。しかし、水分を抜きすぎると豆がうまくハゼない,コーヒーの持つ味まで抜けてしまうという問題があります。そこで、本サイトでは最初から最後まで ずっと過熱水蒸気を注入し続けるのではなく、焙煎人の方が「ここで豆の水分の抜きたい」と考えている一定時間のみ過熱水蒸気を注入することをお勧めしております。

 「b」については、言葉の通りですが、世の中にはいろいろな焙煎方法があります。直火式,熱風式,半熱風式,炭焼き,遠赤外線などなど。それらの焙煎の良いとことは残し、水分を抜く為のオプション機能として、過熱水蒸気を使用することを推奨しております。

次に、システム概要ですが、下図に示すように焙煎機のバーナー口(直火式,半熱風式の場合)に水蒸気を注入します。
 また、注入していないときには、煙突へ注入します。これは、「過熱水蒸気の効果」で示した「煙突の清掃」の為です。

system1


@水道水は飲料水として問題ないレベルの水質を使用.

A加熱部分の温度が100℃以上になると水の噴霧スタート、100℃以下になると噴霧ストップ.
  装置内が高温になるのを防ぐため、水の噴霧及び換気ファンは温度制御になっております.

Bヒーター部は300℃を維持するように制御され、噴霧口での水蒸気温度はMAX160℃です.
 実際には焙煎機のバーナーで再加熱されることで過熱水蒸気化し焙煎を助けます.

C注入切替時間(注入開始,注入終了)は最初に設定しておくだけです.
 生豆投入と同時にスタートボタンを押すだけで、注入切替処理は自動で行います.



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